平成27年6月から平成29年3月の約2年、保存修理工事を行いました。
写真で見るより存在感や迫力があり、職人さんの技術が反映されています。
そして、工事に携わった方々の尽力が無ければ完成出来なかったと思います。
関係者の皆様、ありがとうございました。
有形文化財「阿佐家」の保存修理工事の取り組み
徳島県指定文化財(平成12年3月21日指定)
阿佐家住宅は徳島県三好市東祖谷に子孫が生活している平家住宅の一軒です。
「阿佐家」は「喜多家」と共に祖谷の上層階級の武家屋敷であり、阿佐家は「平家の赤旗」2流を所蔵し、いわゆる祖谷平家落人伝説の中心であり、屋敷も「平家屋敷」そして名高い旧家である。
「郷士身振(御用日賀恵)」は東祖谷山の阿佐家に伝わる文書である。近世の祖谷地方は、天正十三年まどころ(1585)の祖谷山一揆鎮圧に功績のあった政所(庄屋に相当)喜多家のもとで、多くが中世以来の系譜を引く名主がそれぞれの名(東祖谷山12名、西祖谷なご山24名)の農民を名子として支配する独特の方式が存続した。阿佐名の名主である阿佐家は、比較的早い時期に蜂須賀家に服属した家で、文政十年(1827)郷士格となった、いわゆる「祖谷八士」の一人である。
- 目的
- 県指定の有形文化財である「阿佐家」を、約20ヶ月かけて当初の建築された状態に再現する
- 工事概要
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- 建築面積
- 204.16m²
- 構造形式
- 桁行16.9m、梁間11.1m、北西下屋桁行7.2m、梁間3.0m、
西突出部桁行3.7m、梁間5.0m、入母屋造、茅葺