古民家再現。未来に残す日本の遺産

有形文化財「阿佐家」の保存修理工事の取り組み

阿佐家紹介

徳島県指定文化財(平成12年3月21日指定)

古民家阿佐家1
  • 古民家阿佐家2
  • 古民家阿佐家3
  • 古民家阿佐家4
  • 古民家阿佐家5

阿佐家住宅は徳島県三好市東祖谷に子孫が生活している平家住宅の一軒です。
「阿佐家」は「喜多家」と共に祖谷の上層階級の武家屋敷であり、阿佐家は「平家の赤旗」2流を所蔵し、いわゆる祖谷平家落人伝説の中心であり、屋敷も「平家屋敷」そして名高い旧家である。
「郷士身振(御用日賀恵)」は東祖谷山の阿佐家に伝わる文書である。近世の祖谷地方は、天正十三年まどころ(1585)の祖谷山一揆鎮圧に功績のあった政所(庄屋に相当)喜多家のもとで、多くが中世以来の系譜を引く名主がそれぞれの名(東祖谷山12名、西祖谷なご山24名)の農民を名子として支配する独特の方式が存続した。阿佐名の名主である阿佐家は、比較的早い時期に蜂須賀家に服属した家で、文政十年(1827)郷士格となった、いわゆる「祖谷八士」の一人である。

工事内容

目的
県指定の有形文化財である「阿佐家」を、約20ヶ月かけて当初の建築された状態に再現する
工事概要
建築面積
204.16m²
構造形式
桁行16.9m、梁間11.1m、北西下屋桁行7.2m、梁間3.0m、
西突出部桁行3.7m、梁間5.0m、入母屋造、茅葺

工事写真

有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了1

03月23日
有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了

  • 有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了2
  • 有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了3
  • 有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了4
  • 有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了5
  • 有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了6
  • 有形文化財「阿佐家」保存修理工事完了7
平成27年6月から平成29年3月の約2年、保存修理工事を行いました。
写真で見るより存在感や迫力があり、職人さんの技術が反映されています。
そして、工事に携わった方々の尽力が無ければ完成出来なかったと思います。
関係者の皆様、ありがとうございました。
仮囲いを撤去しました1

12月28日
仮囲いを撤去しました

  • 仮囲いを撤去しました2
  • 仮囲いを撤去しました3
  • 仮囲いを撤去しました4
  • 仮囲いを撤去しました5
  • 仮囲いを撤去しました6
解体前から周りを囲っていた素屋根が撤去されました。
存在感のある全景があらわになりました。

デリケートな曲線が美しいですね。

内部の間仕切りなどの細部造作が残っています。
完成が待ち遠しいです。
内部造作を始めました。1

11月07日
内部造作を始めました。

  • 内部造作を始めました。2
  • 内部造作を始めました。3
  • 内部造作を始めました。4
  • 内部造作を始めました。5
  • 内部造作を始めました。6
  • 内部造作を始めました。7
内部造作が始まりました。
仕上げの部分になるので大工さんも気合が入るそうです。
平安時代の建物が復元されるのを見るたびにワクワクします。

もっと詳しくみる

屋根が葺き終わりました。1

10月29日
屋根が葺き終わりました。

  • 屋根が葺き終わりました。2
  • 屋根が葺き終わりました。3
  • 屋根が葺き終わりました。4
秋がやってきました。
奥祖谷は寒さが日増しに増しています。

進捗具合は7割り程度といったところでしょうか?

屋根はほぼ完成しています。

これから内部の造作にかかります。
2016年8月 屋根葺き1

08月13日
2016年8月 屋根葺き

  • 2016年8月 屋根葺き2
  • 2016年8月 屋根葺き3
  • 2016年8月 屋根葺き4
屋根ふきが始まりました。合わせて土壁の工事も始まっています。

職人さんも遠くから泊まりこみで来てもらっています。
2016年5月 屋根造作1

06月17日
2016年5月 屋根造作

  • 2016年5月 屋根造作2
  • 2016年5月 屋根造作3
  • 2016年5月 屋根造作4
  • 2016年5月 屋根造作5
  • 2016年5月 屋根造作6
屋根の造作が本格化しました。
現代建築にはない、微妙な曲線が美しいですね。

もっと詳しくみる